こんにちは、ほりっぴーです。
今日は、わが家の息子について、お話をしようと思います。
現在、小学校2年生の息子。
実は少し前の話ですが、病院で「自閉スペクトラム症(ASD)」という診断を受けました。
この記事を書くまでに、私自身もたくさんの葛藤がありました。
でも、同じように「うちの子、他の子と少し違うかも?」と一人で悩んでいる親御さんに、少しでも届くものがあればと思い、ありのままを綴ります。
1. ずっと拭えなかった「違和感」の正体
息子が小さい頃から、それこそ0歳の時から、言葉にはできないけれど、どこか「ズレ」のようなものを感じていました。
- 激しすぎる感情の起伏: 一度スイッチが入ると、手がつけられないほどパニックになる。
- 度が過ぎる負けず嫌い: ゲームで負けると、この世の終わりかと思うほど怒り、泣き叫ぶ。
ボードゲームの「人生ゲーム」をよくしていたのですが、負けそうになるとよく泣きながら怒っていました。
「男の子だし、個性が強いだけかな?」
「成長すれば落ち着くはず」
そう自分に言い聞かせ、どこかで「普通」の枠に彼を当てはめようと必死だった気がします。
祖父母も男の子は元気すぎるくらいがちょうどいい、と気にも留めてませんでした。
2. 重なるトラブル。親として頭を下げる帰り道
小学校に入ると、その違和感は「トラブル」という形ではっきりと現れ始めました。
学校の友達とぶつかり、けがをさせたり、させられたり。
ある日は「友達をつねってしまった」と聞き、相手のご両親の元へ謝罪に伺ったこともありました。
どうしてつねったのか、その原因を何度聞いてもいまいちよくわからなかった。
ゲームをしているときに何かを言われてスイッチが入ったようです。
ただ、自分でもよくわかっていない様子でした。たぶん言葉にできなかったのだと思います。
また、女の子に対して傷つくような言葉を投げてしまい、先生からやんわりと共有をいただくことも。
相手の方に申し訳ない気持ちと、どうしてうまくやれないのかという情けない気持ち。
怒鳴るのではなく、しっかり話を聞き、真摯に伝えているつもりでしたが、ちゃんと伝わっていないなとなんとなく感じていました。
3. 本人の切実な告白「嫌がってるのが、わからんねん」
ある時、トラブルについて息子とじっくり話をしました。
そこで返ってきたのは、想像していない言葉でした。
「僕、相手が嫌がってるのか、よくわからんねん……」
ショックでした。いじめてやろうなんて悪気は1ミリもない。
ただ、相手の表情や空気が「見えていない」だけだったのです。
嫌なことをしたいわけではない。
最初はじゃれている「やめて」も次第に本気の「やめて」に変わりますよね。
誰よりも一番、社会のルールや友達との距離感に戸惑い、苦しんでいたのは息子本人だったのだと、その時初めて気づかされました。
4. 病院のドアを叩いた日。下された診断名
「この子の生きづらさを解消してあげたい」 その一心で、専門の医療機関を受診しました。
数々の検査を経て告げられたのは、「高機能自閉スペクトラム症」という診断でした。
「高機能」という言葉の意味
最初、この言葉を聞いた時は戸惑いました。
先生の説明を整理すると、こういうことでした。
- 知的発達に遅れはない: 勉強面では特に困っておらず、むしろ記憶力などは突出して高い。
- コミュニケーションの障害: 「他者の感情を読み取る」「暗黙の了解を理解する」ことが極端に苦手。
知能には問題がないからこそ、周囲からは「わざとやっている」「しつけがなっていない」と思われやすい。
それがこの特性の難しさでもありました。
5. 「普通」とか「常識」って、一体なんだろう
診断名がついた瞬間、悲しみよりも先に「ああ、そうだったのか」と、深く息が吸えたような感覚がありました。
今まで私たちが息子に押し付けていた「普通」や「常識」という物差し。
それ自体が、彼を苦しめ、私を苦しめていた。
精神面では少し幼いところもあり、手がかかることも多いです。
でも、「普通」という枠を捨てて彼を見つめ直したとき、その不器用な心がとても美しく、愛おしいものに見えてきました。
6. 環境の激変。息子にとっての「離婚」という重荷
そんな特性を持つ息子にとって、今、大きな試練が訪れています。
それは、私たちが選択した「離婚」という環境の変化です。
ASDの特性を持つ子は、ルーティンが崩れることや環境が変わることに、人一倍強い不安を感じます。
大好きだったママが家にいない。新しい3人での生活。
「この子の心は、今どれだけの重荷を背負っているのだろう」
正直に言えば、父子家庭としてスタートを切った今、うまくやっていけるか不安で押しつぶされそうになる夜もあります。
7. 父としての誓い:逃げ道のない子供たちのために
一つ、自分の中で強く誓ったことがあります。
私が感情的に怒鳴ったり、突き放したりすれば、この子たちに「逃げ道」はありません。
今までは「ママー!」と逃げ込んでいましたが、それはもうできません。
特に息子のような特性を持つ子は、パニックになったとき、逃げ場所を失うとさらに深く傷ついてしまいます。
これからは、どんなにイライラしても、まずは深く呼吸をして、一歩引いて、諭すように伝えていく。
子供たちはめちゃくちゃ可愛いです。素直で、優しいときは驚くほど優しい。
妹ともケンカはありますが、普段は仲良しで仲睦まじい姿には救われる思いです。
8. おわりに:不完全な家族で、一歩ずつ
わが家は父子家庭となり、ちょっと変わった特性を持った子供たちの3人暮らしです。
普通の家庭とは環境が違うかもしれません。
でもどこの家庭も何かしら悩みや問題は抱えているものでしょう。
「普通の家庭」なんてないのかもしれません。
突出した記憶力や、嘘をつけない素直さ。
そんな彼の素晴らしい個性を、私が一番の理解者として守り抜いていきたい。
「普通」じゃなくていい。不器用でも、寄り道してもいい。
新しいわが家の形を、今日からまた、ゆっくりと作っていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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